これ以上ない春の晴天とトーキョーを
楽しんだ、バイシクルライド

 朝から、抜けるような青空、風もなく、まさにサイクリング日和となった今年のバイシクルライド。参加者が列をなして記念撮影をするステージボードにも、春の陽光が降り注いでいました。7時を過ぎると、続々と参加者が受付テントへ向かいます。今年はイギリスの小径車、ブロンプトンオーナー枠でのエントリーもあり、小径者での参加が目立っていました。出発前の会場ブースでは、自転車関連商品の展示も多く、参加者を楽しませてくれています。スタート会場ではノルレェイク・エイドステーションで、イタリアン・レストランなどではお馴染みのミネラルウォーター、サンベネデットが手渡されました。7時45分からの開会式では、通行マナーなどの話もあり、最初の8時スタートのグループがエアアーチ前に並びます。Tservの先導で、10人ずつが1分間隔でエアアーチをくぐります。日比谷公園内の周回道路には、中学生のボランティアが「行ってらっしゃい」と元気に声を掛けて誘導してくれます。

ノルレェイク・エイドステーション ミネラルウォーター サンベネデット

開会式〜スポンサーブース

360度東京湾を見渡せる
晴海大橋で記念撮影

 今年のコースは、日比谷公園の霞門を出ると、そのまま桜田通りを直進、虎ノ門ヒルズをめざします。ここからは環状二号自転車専用道路を中央通りまで向かいます。青い空に247mの超高層ビル・虎ノ門ヒルズが映えます。晴海大橋の頂上で記念撮影をしていた涌井誠さん、明子さんご夫婦。横浜からJ-WAVEの番組でイベント紹介を聞いて初参加してくれました。「平日の東京とは雰囲気が違いますよね。虎ノ門ヒルズの自転車道路が走りやすいなんて」。中央通りに出たら左折。新橋駅前を通り過ぎ、ほどなく銀座です。ブランドショップのショーウインドウに、自転車の隊列が映ります。GINZA 6の開店が迫っていました。銀座の新名所の前を過ぎ、みゆき通りに入ります。市場前から築地四丁目の交差点を右折します。築地市場では、恒例の早いランチタイムをとる人が多く、集団から外れていきます。コースは晴海通りに出て、今年は有明まで直進します。
晴海大橋まで、歩道をゆっくりと進みます。海抜24.2mの高さまで、しばらく登ります。頂上手前に、大きく膨らんだエリアがあって、ここで自転車を止めて記念撮影。左手はららぽーと豊洲、右手には開通を待つ豊洲大橋が見えます。会社の仲間と初参加した小林秀行さん、檜川奈津美さん、大谷祥平さん。「天気が良くて最高です」。関岡信哉さんは2回目の参加。「サコッシュが欲しくて参加しました。地図を見なくても東京の名所を走れるのがいいですね」。尾原史俊さんは夫婦で参加。「自転車で走る東京は素敵ですね。こういう機会はなかなかないです」。この先木遣り橋を渡り、有明テニスの森を過ぎると、いよいよ今年のコース、最大のビューポイントが姿を現します。

築地〜勝どき橋〜晴海大橋

虎ノ門ヒルズ〜銀座〜晴海大橋

新しいトーキョーを
実感する富士見橋

 自転車道路は、豊洲公園まで延々と続きます。2020年東京五輪会場となる豊洲では、自転車道路も着々と整備されています。自転車で回れるオリンピックが楽しみです。富士見橋では、レインボーブリッジや富士山が見渡せる絶景ポイント。ほとんどの参加者が、ここでゆっくりと時間を過ごしました。仁昌寺裕司さんが会社の仲間を誘って2回目の参加となった8人グループ。「天気が悪かった去年、みんなを誘った僕がさんざん責められたので、今年は本当に晴れてよかった。この道は走りやすいですね。とにかく、スタバエイドが大好きです」。横浜から1回目から参加しているという吉田剛志さん、真由美さんご夫婦もここでひと休み。「普段はなかなか東京を走ることはできないし、ここは初めて来ました。大会ハンドブックはすべて取ってあります。コースガイドを見て後で訪れたり、寄り道したり。去年載っていた愛宕神社も、後から行ってみました。佃島も、バイシクルライドで知って、佃煮を買いに行ったりしています。息子と3人で6回くらい参加したかな、段々部活で忙しくなって、また夫婦二人で参加しています」
 大勢の仲間と、また家族、夫婦と、バイシクルライドは一人から二人、そして大勢と、参加が広がりを見せていきます。今年は年輩のご夫婦での参加も多くなっていました。そして自走の最年少記録は4歳。補助輪もなく、元気に走る子供が目立っていました。 開場を待つ豊洲市場の前を通り過ぎ、晴海大橋を過ぎても、まだ自転車道路が続きます。藤野由夏さん、紺野亜樹さん姉妹は、姉の由夏さんがロード、亜樹さんが電動アシスト車で参加。亜樹さんは「普段は家のまわりしか走っていないので、今日は自転車が喜んでいる感じ(笑い)。気持ちいいし、楽しいです」。お昼近くになると、気温も上がり、日差しが暑く感じるほどでした。

自転車道路〜富士見橋〜豊洲公園

富士見橋〜豊洲市場前

笑顔がこぼれる
スターバックスエイド

 豊洲の街に入り、買い物の人出の中を、月島へ向かいます。春海橋を渡り、月島商店街の前からは清澄通り。トラス構造に日差しがこぼれる相生橋を渡り、越中島公園に入っていきます。まだ桜の残る園内は、眼前に隅田川が広がります。春の越中島は心が和む風景です。ベンチで休憩をとる人、お昼を食べる人など、さまざまです。いくつもの橋を越え、最後に渡るのが清洲橋。ケルン橋に範をとった優美なシルエットが人気です。ここを渡り、浜町中ノ橋の信号を左折すると、甘酒横丁に入ります。いつもは水天宮から人形町に入っていきますが、今年はいきなり甘酒横丁へ。おやつの寄り道が多かったのではないでしょうか。
人形町を過ぎると、日本橋を通り、お待ちかねスターバックスエイドステーションに到着します。大勢のスタッフが出迎えてくれ、ジュース、コーヒー、バナナ、クッキーが手渡されます。今年も「スタバエイド」の人気は高く、エイド閉鎖予定時間を過ぎても、大勢の参加者で賑わっていました。笑顔で出迎えてくれる「スタバエイド」はもう一つのイベントのようです。今年は晴れているので、皇居パレスサイクリングも多くのサイクリストで賑わっていました。その中を、サコッシュを掛けた参加者が、桜の花をバックに走ります。平川門を右折し、神保町から靖国通りへ。まだ桜の残る千鳥ヶ淵を左手に見ながら、外堀通りへ合流。28kmの旅もいよいよ終わりです。日比谷公園に入ると、東京学芸大付属国際中学校の生徒たちが、笑顔で迎えてくれます。エアアーチをくぐる参加者のみなさんは、みな笑顔でした。1時半からの閉会式では寄付金贈呈式のあと、協賛社からの沢山の賞品が当たるじゃんけん大会、完走抽選会で盛り上がりました。ステージボードの前でも、まだ記念撮影が続いていました。池田輝政さん、奏(かなで)くん、芝田盛人さん、真昊(まさひろ)くんは、それぞれお父さんが組んでくれたMTBで参加。「自転車はかっこいい。今日は楽しかった。皇居がよかった」(奏くん、真昊くん)。佐藤浩史さん、大矢真佳(ちか)さんはブロンプトンオーナー枠で参加。購入6年で、カスタムを加えてお気に入りの一台にしている。「皇居パレスサイクリングがよかったですね。東京の知らない所を走れて楽しかったです」
参加者みなさんそれぞれのバイシクルライドが、今年は春の晴天に迎えられて、充実の一日になったようです。

皇居パレスサイクリング〜日比谷公園〜閉会式

越中島〜スターバックスコーヒー エイドステーション〜大手門〜閉会式