春の嵐を笑顔で楽しんだ、
今年のバイシクルライド

 降水確率60%、瞬間最大風速12mという春の嵐を予感させる天気予報のなか、今年のバイシクルライドは始まりました。会場には朝から南風が吹き荒れ、この日の波乱の幕開けを感じさせていました。今年の参加者は1,233人、昨年から会場で自転車をレンタルできるドコモ・バイクシェアは利用者が増え、今年は135台もの事前予約の自転車がズラリと並んでいます。自転車を持っていても運べない、友達が自転車を持っていない、そういった参加したくてもできなかった人たちが、バイクシェアによって参加が可能になりました。
 そして、今年も目立っていたのは女性の姿。人気アニメ「弱虫ペダル」の影響は根強く、若い女性の参加は昨年にも増して増えています。中央大橋で遅れた友達を待っていた池田梨恵さんは高校三年生。横浜から3人で参加。去年12月の誕生日にお父さんが買ってくれた新品のロードレーサーが目立っていました。「弱虫ペダルの新開隼人が好きです。まわりは『弱ペ』だらけです。登りが好きで、気づいたら笑ってると友達に言われます。
 歩いて見える景色と、自転車で見える景色って違いますよね。車だと箱の中だけど、自転車は開放感がある。すごく楽しいです。銀座、すごいですね」。このあと雨になっても、真っ赤なポンチョを着て、ニコニコ最後まで走っていました。
 スタート会場ではノルレェイク・エイドステーションで、イタリアン・レストランなどではお馴染みのミネラルウォーター、サンベネデットが手渡されました。今年は白地にグリーンのサコッシュに水を入れて、8時から、いよいよスタートです。Tservの先導で、15人ずつが1分間隔でエアアーチをくぐります。日比谷公園の周回道路には、中学生、高校生のボランティアが「行ってらっしゃい」と元気に声を掛けて誘導してくれます。

ノルレェイク・エイドステーション ミネラルウォーター サンベネデット ノルレェイク・エイドステーション

今年一番のビューポイント、
中央大橋で記念撮影

 今年のコースは、日比谷公園を出ると、桜田門の警視庁を左手に、正面の国会議事堂を見ながら、左回りに溜池をめざします。ここからは新しいルート、榎坂、桜坂の最初の登りが登場します。二週間前まではきれいな桜並木だった道を上ると、飯倉の交差点。少し下って、増上寺の裏を抜けると、目の前にいきなり東京タワーが現れます。最初の撮影ポイントです。今もって人気の電波塔をバックに、一行は愛宕神社を横目に虎ノ門ヒルズに到着。ここからは自転車道を走ります。自転車が一列に連なって走る光景は新鮮でした。やがて中央通りに出て、左折。銀座の一流ブランドのウインドウをバックに自転車が並びます。五丁目の信号を右折し、みゆき通りを入って行きます。ここをまっすぐ進むと、正面に築地市場が見えてきます。予め相談してきたのか、半数ぐらいの参加者は直進して、場外市場へ。毎年、ここで早めのお昼、と決めている参加者も多いのです。
 ここからはしばらく真っ直ぐ。交差点にはスタッフが立ち、信号待ちの時に、「次の大きな交差点を右折です」と教えてくれます。コースを知らなくても安心して走れます。新川二丁目の交差点を右折すると、きれいな吊り橋が姿を見せます。中央大橋です。景色が一気に開けて、左を見れば、永代橋の先にスカイツリーまで。「うわー、すごい」とみんな自転車を停めて写真撮影タイム。熊谷光平さん、眞滉(まひろ)くんは8歳。最近、誕生日に買ってもらった新車で、父子で参加。眞滉くんは「坂が楽しい」と強風もなんのその。「みなさん、寄り道するんですよね」と、このあと人形町でおやつを食べられたでしょうか。
 バイシクルライドはグループでの参加が多く、職場の友達、学生時代の友達と、友達との再会の場所にもなっています。大阪の大学時代の仲間で参加したのは松田洋介さん、福田祥久さん、森山祐史さんの3人。3人とも、今は東京で仕事をしています。森山さんが去年、家の近くで走っている集団を見かけて、早速検索。今年、旧友との参加がかないました。「関西の大学の友達と、東京の街を自転車で走る。なんだか、不思議な感じです。みんな、たまたま自転車は持っていました。大学時代が懐かしく感じました。築地、楽しそうでしたね」

中央大橋 中央大橋 中央大橋

開会式〜ノルレェイク・インターナショナル エイドステーション 弱虫ペダル スタート スタート 日比谷公園 中央大橋
東京タワー〜虎ノ門ヒルズ〜銀座〜築地 東京タワー 銀座 築地市場

隅田川を渡り返す、
オレンジ色の新大橋

 御名残惜しく中央大橋を後にすると、ここからは橋が目白押し。相生橋を渡り、越中島公園に入り、いくつもの橋を眺めます。少し雨が降ってきて、さすがに隅田川を前に休憩する人もいません。永代通りを渡り、空いている道を真っ直ぐ進むと、新大橋通りに出ます。ここを左折すると、今度はオレンジ色の鮮やかな新大橋が現れました。少し登りになっていて、しかも強風が吹き荒れ、一生懸命にペダルを回します。
 水天宮の交差点を右折すると、みなさんお待ちかねの人形町です。角には人気の人形焼のお店が。次々と吸い寄せられるように、人形町の町に消えていきます。そろそろお腹も空いてきたので、ここで鯛焼きやメンチカツなどでおやつという人も多いようです。そして、ここから小伝馬町まで進み、左折すると、スターバックス・エイドステーションまであとわずかです。毎年、大勢のスタッフで出迎えてくれる人気のエイドステーション。しかし、お昼前から雨脚が強くなってきました。バナナ、クッキー、ジュース、そしてコーヒーまでいただきます。「温かいコーヒーがうれしかった」と、雨の中でも長居を決め込む人も。
 エイドでは、人の輪も広がっていました。地下鉄銀座線外苑前の駅前にあるダイニングバー「オープンキッチン104」の常連客とオーナー、そして別の常連客グループが集まっていました。今年初参加の泉裕彦さん、佳子さんご夫婦と、松本真一さんは東京から。「普段は東京で仕事をしていますが、隅田川などの東側は自転車で走ることがないので新鮮でした。中央大橋や人形町がよかった。走りやすくていいコースでした」。去年は走れた皇居パレスサイクリングも今年は雨予報のために中止、丸の内消防署の前から横断歩道を渡り、そのまま平川門まで行くと、神保町をめざします。残りわずかですが、雨脚はどんどん強くなります。雨の中、九段下からの九段坂を上り、千鳥ヶ淵を走ると、再び皇居のお堀が見えてきます。左にゆっくりとカーブを曲がって、桜田門に戻りました。いよいよゴールです。昼過ぎから土砂降りとなり、午後1時半からの予定だった閉会式を急きょ1時からに変更。雨に合わせてコースも皇居からショートカットされ、残りのコースの立哨スタッフもTservによって解除されました。寄付金贈呈式のあと、雨の中、残ってくれた参加者と協賛社による豪華賞品のじゃんけん大会で、また会場が盛り上がりました。

スターバックスコーヒー エイドステーション〜閉会式 スターバックス・エイドステーション スターバックス・エイドステーション スターバックス・エイドステーション 寄付金贈呈式、じゃんけん大会

スターバックスコーヒー エイドステーション〜閉会式 新大橋 新大橋 越中島と相生橋 越中島 人形町